突然ですが、セミって英語でなんていうかご存知ですか?
・・・正解は「cicada」です。
おそらく学校でも習っていなかったり、外国人の方と話していて話題にあがったりしにくい単語ですよね。驚くことに、アメリカ人やイギリス人のほとんどがcicadaを見たことも聞いたこともないのだそうです。
これには諸説ありますが、アメリカやイギリスにもセミは生息しています。場所が限られているせいで知られていない、という記事もあれば、その辺にいるのにそもそも気にしていなくて存在を認知していないという考察もあります。
いずれにせよ、日本ほどセミの数が多くないのは事実なようです。
アニメでみた!
2020年の東京オリンピックで密かに海外版某掲示板で盛り上がった話題があります。それがこのサイトで最も見る単語であるセミについてです。
オリンピックを見るまでアニメで聞こえる蝉の声はやりすぎだと思ってた。現実でも全然止まらないんだね。頭がおかしくなりそう!
東京オリンピックののゴルフを見てると『どうぶつの森』の夏真っ盛りの時期を思い出す。
特に蝉の声。
最近は日本のアニメやゲーム内でセミの声がBGMになっていることで「詳しくは知らないけど存在は知ってるよ」という海外の方も増えているようです。
確かにどうぶつの森は季節感を大切に作り込まれていますよね…筆者も大好きで、あつ森をプレイしていました。作り込まれているが故に、セミだけは音を消して虫あみに入れた瞬間視線をそらしてAボタンを押していました。
セミの存在は知っているにしても、やはりどことなく他人事な雰囲気がありますよね。羨ましい…。
音が大きすぎる!日本人はなんで平気なの?
全くセミを知らない外国人が夏に来日して、そのうるささに驚いたという話はあるあるのようです。
リモート会議中にノイズとして指摘される人もいるとか。そんなこと言われても我々にはどうしようもないですよね。相手はなんの音なのかわからない上、まさか外の虫の音なんて思わないでしょう。
「セミのせいで野球の試合を見ていられない」
うおおおおおお、うるせええ!俺だったら全ての木を切り倒すだろうな
もし君達が日本の夏を感じたいのなら、裏庭に大音量のスピーカーを設置してこれをリピートで流せばいいw
日本人にとってセミの音は、小鳥の鳴き声と同じで自然の美しい音色のひとつなんだという解釈をしている方もいました。確かに古くから季節を象徴する風情のひとつです。
そうは思えない日本人もいると、この極東から声を大にして世界にお伝えしたい次第です…。日本人だから平気なんてことはなく、うるさいと感じる人はいますし、我々のように発狂寸前になっている人もいますよね。
セミの声、好きだよ!
海外の方には「アニメの世界って感じがするからセミの鳴き声大好き」「日本にいたころを思い出すからオリンピックでセミの声が聞こえて嬉しい」等、好意的な意見もままありました。
セミの姿を見ても可愛いと感じる方もいたり…世界は広いですね…。願わくば私の周りの全セミをプレゼントしたい気持ちでいっぱいです。
セミは可愛いし、大好きだよ。捕まえるのも簡単で、噛んだりもしてこないから手に持って間近で観察することもできる。
このセミっていうのがいつもどんな姿をして鳴いているのか気になっていたんだよね。アニメでは小さく描かれてるけど、現実では違うんだな。でも自分にとっては大きくても可愛らしい!
この鳴き声をきくと落ち着くんだけど、これってもしかして俺だけ?
セミの鳴き声が好きだ。中央ヨーロッパにはセミがいないのが残念で仕方がない。
セミを食べないでください?
驚くことに、セミを食べる地域の方もいらっしゃるんですね。日本でも2018年頃に「食用目的でセミを乱獲しないでください」旨の看板が話題になりました。
最近は昆虫食が話題になることも多く、専門のサイトや本も出版されています。これだけ大量のセミを有した我が国の資源として、食用セミを大量輸出する未来もあるのでしょうか…?
アメリカ
米国で17年に1度だけ姿を現す「17年ゼミ」が大量発生する中、米食品医薬品局(FDA)が、セミを安易に食べないよう異例の警告を出した。関連グッズが売り出されるなどブームになる中、セミを使った料理まで登場したためだ。FDAはアレルギー反応が出る恐れがあるとして冷静な対応を呼びかけている。(ワシントン支局 船越翔)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210604-OYT1T50187/
アメリカでは17年ゼミが2021年に大量発生して大きな話題になりました。ワシントンでも料理のトッピングに使用されたりしているそうです。お祭りというか、ネタというか…。FDAによると、関連するアレルギーは甲殻類アレルギーだそうです。うーん、納得というかなんというか。
セミをあまり知らないアメリカ人も、2021年には知らざるを得ない状況になったのでしょうかね。
中国
中国ではセミをつかった伝統的な料理が存在しています。珍味としての位置づけのようで、一般的な食材ではありません。地域も限られていますが、食べられる食材としての認知度は低くはないようです。
面白いのは、幼虫も食べるし、蛹は漢方として使われます。さすが4000年の歴史です。ちなみにセミは貴族が食べる高級食材としての歴史もあります。
むしろ羽化直前の幼虫が美味ということでよく食べられているようです。検索するとたくさんのレシピと画像が出てきますが、すみません、筆者は怖くて見ることが出来ませんでしたのでリンクも貼れません…。
興味がある方は是非「セミ 中華料理」「セミ レシピ」で調べてみてくださいね。エビチリならぬ「セミチリ」はおいしそうでしたよ。
セミは幸運のシンボル
フランスではその数の少なさから、ラッキーシンボルとして愛されているそうです。見つけたらラッキーだなんて、四葉のクローバーのようなポジションですね。
さらに忍耐強さや太陽の象徴としても扱われていて、ロゴやモチーフに使われたりもしています。
フランスには、蝉をシンボルとしてグッズ展開・お土産品として盛り上げている街もあります。
まとめ
海外の方にとってのセミは、我々の持つ印象とはだいぶ違っていそうですね。セミといえば日本!という意見も散見されました。
海外の方にもセミ恐怖症の存在を知ってもらえるといいですよね。むかし筆者はセミがいない国に逃亡したいとまじめに考えていました。ですが意外と海外にもセミはいるという事実に打ちひしがれました。
もしかしたら食べることで恐怖症を克服できるパターンもあるかもしれません。挑戦する際は、その辺のセミではなく、食用として販売しているセミを購入して下さいね。幸運を祈っています!!
コメント